【初心者】Wacomの液タブと変換器のはなし
みなさん、イラストはお好きですか?(唐突)
はじめまして、さきえるのと申します。
PixivやTwitter等で、神絵師たちが描いたイラストを見るのもいいですが、私はもっぱら自分で描くのが好きです。
イラストといっても特にデジタルイラスト。今回はその中でも液タブと呼ばれるもの、そしてついでに変換器についても話していきます。
夜中にせかせかと絵を描いてると、やっぱり「私もあんな神絵師になりたい!」と1度は考えるものです。。。
もちろんそんなにすぐにはなれませんよね。でも、せめて、神絵師たちが使ってる液タブを使えれば、自分も神絵師に一歩近づけるような気がしませんか???(もちろん板タブを好まれる神絵師さんも多いです)
イラストに関してはまだまだ初心者な私ですが、今回は自分への投資だと思って、思い切って液タブを購入してみました!
どんな液タブ買ったの?
ひと口に液タブといってもいろんな種類があります。
今回私が購入した液タブはこちら↓
Wacom Cintiq 16 FHD DTK1660K1D
なんと...言わずと知れたWacom製の液タブです!
お値段はなんと約70000円!!!
...「高い!」と感じますか?それとも「安い!」でしょうか。
私の感覚からすると、「安い!安すぎるっ!!!」でした。
液タブや板タブについて詳しい方ならもうご存知のことだと思いますが、Wacomの液タブってめっちゃ高いんです...!
この「Wacom Cintiq 16」が発売されるまでは、Wacom液タブは安いもので10万円弱、高いものは40万円を超える価格でした...!
...見間違いじゃないですよ。ただ、このクラスの液タブを買うのはイラストをお仕事にしている方々の話で、「そんなにお金出せないよ!」「あくまで趣味レベルだし...」という人には、Wacomの液タブというと簡単には手が出しにくいものだったんです。
しかし!「Wacom Cintiq 16」が圧倒的な低価格で「入門用」として発売されたことにより、「このぐらいなら買ってみてもいいかも」と思える距離にまで近づきました。これを機に液タブを手に入れた絵師様も多いかと思われます。
[補足]海外製液タブはどうなの?
最近は、海外製の液タブが勢力を伸ばしているようです(Wacomは日本のメーカーです)。主なものを挙げると、HUION、GAOMON、XP‐PENなどがこれにあたります。
理由は、「圧倒的に安いから」。
「あれ?さっきは「Wacom Cintiq 16」が安いって言ってたじゃん」と思った方、海外製液タブの安さはその比ではないのです。。。
私も液タブ購入の際にネットでいろいろ調べてみましたが、海外製の液タブはだいたい40000~20000円あたりが相場と思われます。さっきのWacom液タブの半額じゃないか...(白目)
欠点を挙げるとすれば性能に若干の不安があるところでしょうか。安かろう悪かろう、ではないですが。しかし中にはWacom製に引けを取らない高性能なものもあるので、比較的安い海外製液タブを購入するのも大いにありだと思います。
結局私が選んだのは信頼と実績のWacom製でした!まあ、どれにするか迷ったらWacom製を選んでおけば、後悔することはないでしょう!イラスト人生は長いですからね!
液タブを買う前に
あれ!?うちのPCじゃ使えない!?
「Wacom Cintiq 16」をアマゾンでポチっと購入する前に、液タブについて詳しく調べていくと、ある問題が浮かび上がってきました。
「あれ?うちのパソコン、HDMIの出力端子なくね...?」
説明しましょう。HDMI出力端子とは、簡単にいうと、デジタルの音声・映像情報を送り出す送信口です。これに対してHDMI入力端子というものもあり、これはHDMI出力端子から送信された情報を受け取る受信口です。
例えば、PCに映した画面を別のモニターに映そうとするときは、「PC本体のHDMI出力端子」と、「モニターについてるHDMI入力端子」を繋げないといけないのです。
(必ずしもHDMIでなければならないという事はなく、DVI端子、DisplayPort端子も存在し、これらを総称して画像端子と呼びます)
...つまり、「PCの画面」を「他の画面」に映すときは、
①モニター側にHDMI等の入力端子
②PC側に対応した出力端子
が必要なのです!
液タブは、液晶にPCの画面を映して、そこに直接イラストを描けるというタブレットです。ペンタッチできるモニターみたいなもんだとも考えられますよね。
というわけで液タブをモニターだと考えると...。
液タブ側には、もちろん必要な入力端子があります(①は大丈夫)。問題は、②のPC側に対応した出力端子があるか?という事です。
このあと私が購入した液タブには、①HDMI入力端子がついていました。ということは、対応する②HDMI出力端子が必要なわけです。
そのHDMI出力端子...私のPCには...ありませんでした。。。
それもそのはず、私のPCはいわゆる「一体型PC」というやつで、もともとモニターとPC本体が1つになった、見た目モニターみたいなやつなんです↓
そもそも外部出力を想定していないため、HDMIのような出力端子はなく、あるのはUSB端子のみでした..。
正直、「私の液タブライフ、始まらずして終わった...。」と思いましたよ。まじで。
でもね、大丈夫。世の中にはこんな便利グッズがあるのです!(続く)
こんなときは変換器!!!
その名も「変換器」↓
これがあれば、USB端子から送られてきた情報でも、HDMI入力端子で受け取れちゃうのです!!!
なんということでしょう。実はPC側の出力端子の存在は液タブを使う必須条件ではなかったのですね。値段も2000円弱とお安いです。
ただし!!!(重要)
液タブメーカー側は、変換器を使って液タブを使用するのを想定していない場合がほとんどです。なので、もしかしたら変換器の相性が悪く接続できない、といった場合も考えられます。くれぐれも自己責任でお願いいたします。
というわけで、買いましたよ。変換器。ただ、ここで気を付けないといけないことが一つ。こういった変換器は、逆向きには使えないということです。
今回購入したのは、PC側の出力がUSB端子で、モニター側の入力がHDMIの場合に必要な変換器です。これは一般的には「USB to HDMI」という表記がされます。「出力 to 入力」という形で表記されているので、必ずご自分のPCの出力端子の種類を確認してくださいね。くれぐれも「HDMI to ○○」といった逆向きのものは買わないように!!!
いざ購入&起動!
果たして映るのか...?
というわけで、満を持して液タブ&変換器を購入。
変換器は購入したもののちゃんと動いてくれるか不安です。
恐る恐る接続してみると...映ったー!!!↓
いやーよかったですね。下手したら70000円ドブに捨ててましたから。
Wacom製だけあって書き心地も抜群です!↓
変換器のようす
実は、変換器のデメリットの1つは「遅延が発生する」という事だといわれています。本来必要のない変換をしているのですから当然ですが(-_-;)
ですが、私の場合、全然遅延しなかったです。
よかったよかった。
変換器の性能も上がってますからそこまで心配することはないのかもしれませんね。
現在の状態
現在、購入から約3週間ほど経ちましたが、特になにも異常はなく使えています。使ってみてわかったのは、板タブに比べて圧倒的に線画が楽!という事です。人にもよるでしょうが、私は板タブで狙ったところに線を引くのが苦手で、何度も何度もRedoを繰り返して線画をしていたため、とても時間がかかっていました。
液タブは、文字通り狙ったところに線が引けるため、思い通りの線が描きやすく、とても線画がはかどります(^^♪
結論としては、液タブ、買ってよかったです!
これから「液タブほしいな~」という方はぜひ参考にしてみてくださいね!
※補足
PCのスペック
[LAVIE Desk All-in-one DA770/KA]
CPU : Core i7 8550U(Kaby Lake Refresh)
メモリ容量:8GB
ストレージ容量:HDD 3TB